サイクリングマップ委員会のFBページでもお知らせした通り、サイクリングマップの次作は『阪神しまなみ海道と阪神間湾岸地域のサイクリングマップ(仮)』ということで、西宮市から芦屋市にかけての「阪神しまなみ海道」を中心とした湾岸部と山手幹線までの阪神間の街並みの中のサイクリングコースを紹介するものです。その制作のためにコツコツと実走調査を重ねていきます。
今回、仕事納めの日に走ったのは武庫川サイクリングコース終点から南にある鳴尾浜臨海地域。実走調査のお供はBD-1speed号です。ケルビム・ピューマ号はパーツ交換とオーバーホールに自転車工房ハイランダーに出してしてるので1月いっぱいは入院中かな。
武庫川サイクリングロード最南端で川原から堤防の上の道に上がってそのまま南下していきます。この道から武庫川の河口部を一望することができます。それにしても河口の風景って何でもの悲しい感じがするんだろう。。
その道の右手にはマンション群とその狭間にある墓地。実は宝塚あたりから武庫川右岸には小さい墓地が点在しています。この地域独特の歴史的、地理的事情と結びついているのかも知れませんね。
武庫川右岸の道を南下して阪神高速湾岸線の高架を潜って先に進むとこのポイントに出てきます。迫力あるクレーン船が停泊中。カッコいい。こういう何気ない作業船のプラモデルがあったら買うな。モノ凄い造形美だわ。
海沿いの小道を進んで行くと・・・
遠く海の向こうに大阪の山並みが望める場所に出てきます。ちょうどこの辺りが武庫川と大阪湾との汽水域にあたります。
鳴尾浜臨海部の先端にある「鳴尾浜臨海公園」と「リゾ鳴尾浜」。温水プールやフィットネスクラブがあります。隣にある西宮市のクリーンセンターで発生する余熱や再生水を利用した施設なのでしょう。
海岸部は海釣り公園になっています。自転車でも入れる公園もあるのでこの界隈を走って休憩するのに気持ち良い場所です。海の向こうには阪神間の象徴ともいうべき六甲の山並みや神戸市街地、六甲アイランドなんかが遠望できますよ。
鳴尾浜埋め立て臨海部の最西端です。堤防の上を走れる小道があるので、海風を浴びながら走ってみましょう。
阪神しまなみ海道を渡る、阪神高速5号湾岸線と県道573号あ芦屋鳴尾浜線の橋。対岸は甲子園浜の埋め立て地。この橋を越えて向う岸に渡るのです。
鳴尾浜からの阪神しまなみ海道の導入部はコチラ。このスロープを登り切ると県道573号の歩道に乗ることができます。ちなみに阪神しまなみ海道の車道は自転車で左側通行を行うのはかなり危険なので歩道の上を走りましょう。多分、自歩道です。
海の景色よりも六甲山の山の連なりの迫力に圧倒されてしまいます。阪神間の風景をダイナミックに一望している感じがなんとも良いですね。
こちらは鳴尾川の河口の夕景。釣り客を乗せた渡船が港に戻ってゆきます。港がある川の傍には鳴尾浜のマンション群。これもかなり独特の風景ですね。
橋を下りて鳴尾浜の埋め立て地域をどこか海の見える場所はないかとポタリング。
ここだ!!
さっきはあの橋の上からこちらを見ていました。
渡船が停泊していた港です。
FBにも書きましたが、今回のマップは「海」、もしくは「臨海都市部」が大きくクローズアップされることになりそうです。三田の山や里、川や湖といった身近で自然豊かな風景も良いですが、都市部臨海地域の海と人工建造物の風景を巡るポタリングは何とも表現しがたい魅力に溢れています。
たくさんの人を東西に運ぶ巨大な橋、夕日に染まる六甲山麓、河口部の港に帰る渡船、臨海工場地域のクレーン、海釣り公園の釣り人、その風景のひとつひとつに重みがあり都市部に暮らす人たちの存在感と臨場感がググッと迫ってくる感じです。
この地域は仲間とワイワイとサイクリングを楽しむというよりも夕刻に独りでひっそりと訪れて人気の少ない物寂しげな雰囲気に浸る、そんな自転車の楽しみが相応しいような気がします。