いや〜よう降りましたね。秋雨前線停滞のところに、台風2連発のぶっこみで、先週の金曜日くらいからずっと雨が降り続いてきました。連日の雨で武庫川を流れる水量がとんでもないことになって、洪水まではいかないまでも、河川敷に川の水が溢れ出てきそうになっていました。それにしても、天候が理由でこれだけ自転車に乗れない期間って梅雨にも厳冬期にもなかった事態。夏の平均気温上昇とともに、台風連発や長い期間の秋雨前線停滞が常習化してしまうとなると、1年で最も厄介な季節になってしまうこと間違いない。是非そういうことにならないでいてもらたいですね。
というような訳で、自転車にも乗れず、ブログのネタもないところなので、一度記事にしておきたかった企画をやっておこうと思います。それは、今年のGWに出掛けた、「GW企画。大台ケ原、紀伊三山を巡る紀伊半島縦断ツーリング」の中で登った 「大台ケ原ヒルクライムコース」を「峠・ヒルクライムコース」のカテゴリーで記事化すること。近畿の屋根といわれる大台ケ原(標高:1694m)に登る機会なんてのは、そうそうないこと。実際にこの5月のツーリング企画で、生まれて初めてこのコースを走った訳ですから、ここで記事化しておかないと、今後いつこの山に登ることができるのか分からないので。
写真は、大台ケ原ヒルクライムコースの登り口に至るまでの国道169号線を滑走するロードバイクトレインの図。道路の高度が高いので迫力がありますね。
奈良県川上村を走る国道169号線は山と山の間の渓谷を繋ぐトンネルが多いです。トンネルを越えると、迫力満点のカーブ橋。橋の上からコンクリートの橋脚がマル見えというのも珍しいですね。
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大台ケ原の場所はここ。日本百名山、日本の秘境百選(何それ!)にも選ばれている自然の名勝です。
ルートラボのMAP
コース全体概略
始点 : 奈良県川上村・国道169号線と奈良県道40号大台ケ原川上線分岐点
終点 : 奈良県川上村・奈良県道40号大台ケ原川上線終点にある大台ケ原ビジターセンター
距離 : 19.3km
平均斜度 : 4.5%
獲得標高 : 931m
*単独のヒルクライムコースで、19kmの距離と900m以上の獲得標高は関西圏随一ではないかと。関西圏にこれ以上の距離と獲得標高を持つヒルクライムコースはあるのかなぁ・・。あるのなら是非情報をください。
国道169号線から、奈良県道40号大台ケ原公園川上線(大台ケ原ドライブウェイ)への分岐点はこの先です。
その分岐点から県道に入って行きます。かつては有料道路だったようですが、1981年に一般道路となりました。
大台ケ原は関西でも有数の観光スポットなので、2車線のしっかり整備された広い道をずっと登っていくのかと思いきや、1車線の狭い道で意外でしたね。標高の低いうちは木立の中を行く爽やかな道でした。
勾配は緩いのでじっくりゆっくり登っていきます。少しずつ高度が上がってくるにつれて周囲の眺望が良くなってきました。
「大台口隧道」というトンネルを潜りました。はっきりと確認できませんでしたが、ここが地図で言う伯母ヶ峰峠なのでしょうか。
トンネルを抜けると、道路の右側の眺望が開けました。天気は生憎の曇り空でイマイチなのが残念ですけど。
休憩所のようなところに展望台がありましたが、ここからの風景もはっきりとしません。
展望台からの景色。あの高い山が大台ケ原なのかな〜〜??道はまだまだ続きます。
標高が高くなってきたので視界を塞ぐような鬱蒼とした木立はなくなり、背の高い木々もまばらになってきました。
曇り空から青空が少し差し込んできました。道の勾配は相変わらず緩やかですが、先はまだまだ長い。登っても登っても辿り着かないという感覚です。20kmの登坂路は伊達じゃないって感じですね。
少し脚を止めて記念撮影。
遠くを見渡しても、重畳と続く山、山、山の眺望。
まさに紀伊山地の奥地という感じです。パラグライダーでこの谷間をスーッと滑空できたら最高だろうな〜〜。
いよいよ、終着点に向けて登って行くという感じの道になってきました。道路もいつのまにか綺麗な2車線道路に。
道を下っていくバイクや車が多くなってきました。もう少しだ!と感じてからも結構長い道のりが続きました。
ビジターセンターの駐車場に入れないクルマが路上駐車していますね。もうその先のカーブを曲がれば終点の公園駐車場です。
到着!!。長かったなぁ〜。それにしても車いっぱいです。この駐車場をベースとして周辺を登山するハイカーがすごく多かった。あとは、ドライブ観光の人ですね。自転車ツーリングは本当に少数派。
ビジターセンターで記念撮影。ここは大台ケ原に関する資料館、博物館のようになっていて見応え十分の展示内容(しかも無料)。素晴らしい。
ビジターセンター。大台ヶ原について、地理、地質、動植物、民俗、環境、様々な分野の切り口で読み応えのある内容で展示されているので、ここで数時間は過ごせますね。資料館というより博物館といっても過言ではない展示内容です。
バスがたくさん留まっています。観光客の多さが分かりますね。しかし、5月というのに寒かったことが印象に残りました。天気は晴れ間が出てもすぐに曇ります。小雨もパラパラ。さすが日本列島で最も降水量の多い地域で、空気は湿り気たっぷりでした。
「大台ケ原ヒルクライムコース」の評価
交通量 [B]
登山のピークはGW頃になるのかな。頂上の駐車場には多数のクルマやバスが留まっていたので、交通量は少なくはないと思いますが、距離も長いのでまばらに遭遇するくらいかな。
路面状況 [A]
トンネルを越えるまでは、これが元有料道路?というくらいの林道のような細い道。ただ路面状態はそう悪くはありません。トンネルを越えると整備された2車線の広い道路となるので整った路面状況と言えるでしょう。
安全性 [B]
前半の林道のゆうな区間でクルマやバスと遭遇すると神経を使います。登りは自転車ではスピードが出ませんが、下りで眺望に見とれて自転車の運転を謝らないように注意が必要です。いや、本当に。
信号機 [S]
スタート地点からゴール地点まで1つも無かったような気がします。
エイド [D]
終着地点にはビジターセンターはじめ、食堂や宿泊施設などもあってエイド機能は充実していますが、スタート地点や途中の道のりには自動販売機があるのみです。登坂する前に十分な食料補給をしておく必要があります。
景観 [S]
これぞまさに重畳とした山並みという風景です。見渡す限りの山、山、山という眺望が得られるまたとないロケーションで、紀伊山地の雄大さに触れることができます。ビジターセンターに何泊かして風景の移り変りを楽しみたいぐらいです。
用途 [ヒルクライム]
まさに関西の奥座敷とも言うべき場所に位置する大台ケ原。国道169号線のバイパス工事が進み、山裾を縫ってクネクネと走る道から、山と山の谷間に橋を架け、長いトンネルを穿ってできるだけ直線路で走れるような道になってきたので、昔に比べると吉野あたりからのアクセスも容易になったとはいえ、都心からだと高速を使っても3〜4時間はかかる道程の遠さ。しかしながら、大台ケ原は日本百名山の一つにも挙げられ、独特な気候と風土から多種多様の生物の生息地として登山客の人気も高く、山頂付近に登山基地となるビジターセンターが設置されクルマでのアクセスが可能になっています。そのおかげでロードバイクでもビジターセンターまでの道のりを登っていくことができるのです。ビジターセンターの標高は1570m。この高さまで登ってこられる舗装路は関西圏では他にないのでは?? 眺望も素晴らしい。機会を作って何度でも登ってみたくなるような絶好のヒルクライムコースです。