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Channel: ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街
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ツール・ド・フランス グレートヒストリー

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仕事帰りによく寄る本屋さんで、偶然 「ツール・ド・フランス グレートヒストリー」 という、400ページ弱の大判の本を見つけました。こういう思いもよらない出会いが起きるのが本屋さんの良いところ。アマゾンではこうはいきません。ま、それは別の話。

中身をペラペラっと開けて読んでみると、ツール・ド・フランスの100年間の歴史について、当時の写真や新聞記事、ポスター等々、様々な資料を用いて、ツールの黎明期から現在に至るまでの主要なエピソードや小ネタまでが掲載されたこの1冊。ずっしりと歴史の重みを感じるこの1冊がなんと、破格の3500円。

この2013年、第100回を迎える世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」のメモリアルブックを躊躇なく手に取ってレジに向かったことは言うまでもありません。


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実は・・・・お恥ずかしい話ながら、私が、ツール・ド・フランスをテレビで見るようになったのは、2011年、カデル・エヴァンスが総合優勝をものにした大会からで、それ以前は、大会の存在を僅かに知ってはいたものの、その中身については詳しくは知りませんでした。2011年大会と、チームスカイが圧倒的な強さを見せた2012年大会は、睡眠部不足になりながらJスポーツのLive放送を楽しむなかで、ツールや、他の自転車レースの世界にも興味がぐぐっと開かれてきました。

でも、ツールの黎明期から、現在に至るまでの100年の歴史について、ほとんど何も知らない私。この本を読めば、そんな私でも、ツールの世界に少しでも触れられるようになるのではないか、という拙い望みを抱いて、この本をこれから読み込んでいきたいと思っています。

過去から現在と時間幅が大きく、幾つものエピソードが重複している長大な物語を読むのに似て、最初はどこを読んでも何のことだかさっぱり分からないことがほとんどでしょう。しかし。読み込んでいくにつれ、引っかかりができた点と点が結びつくように、物語の筋が繋がりはじめて物語世界の全体像が掴み取れるようになるような、そんな読み込み方がこの本を相手に出来てくるようになれば、これからのツールをより深く楽しめるようになるのではないかと、そんなことを想いながら、悪戦苦闘を始めたいと思います。

そこで、少しばかり、この本をご紹介。



1902年、自転車メーカー、ラ・フランセーズのポスター。ツールは、全てのクラシックレースを束ねる存在?そんなことを示しているポスターらしいです。当たり前ですけど、ツールを知るためには、それ以前の自転車レース(クラシックを含め)についての知識が土壌になるようですね。それはまたおいおいですね。




1922年。アルプスに挑む選手たちの出で立ちは、まるで登山家のよう。重そうなザックにたすき掛けのタイヤ。メカトラブルは自分で処理するしか方法がなかったのでしょう。

「ツール(Tour)」の名の通り、「レース(競技)」というよりも 『旅』 そのものだったのでしょうね。




時代はぐっと下がって、1990年代、この辺りからようやく馴染みが出てきます。黎明期の白黒写真の時代から1980年代までのツールは私にとっての手がかりが少な過ぎて、全くの暗闇状態です。

この選手は、ランス・アームストロング時代の前の王者、ミゲル・インデュライン。といってもよく知りませんけど、偉大な選手なのでしょう。




ツール7連覇の絶対王者、ランス・アームストロング。ドーピング疑惑に関する最近の動向によって、この7連覇というレジェンドの記憶を私たちはどう処理したらいいのだろうか・・・・。この人の著作、「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」を発売当時に読んだ感動の全てが雲散霧消となるものではないにしても。




ツールの事をほとんど何も知らないまま、テレビ放送にどっぷり浸かった2011年大会。トマ・ヴォクレールが予想外の奮闘を見せるなかで、本命視された有力選手の中から誰が抜け出すのか、ハラハラドキドキの展開。そして、カベンディッシュを擁するHTCトレインの美しさと圧巻の力強さ。ツールってこんなに面白いものだったのか!?こんな面白いスポーツを今まで知らずに生きてきてなんて愚かだったのだろう、と身をもって実感した大会。毎日寝不足になりました。

今回はここまでですが、相当に中身の濃いこの本。私にとってのツールの空白の時代、7月までにそこに少しでも光が当てられるように読み込んでいきたいと思います。本に描かれている世界が見えてくるのにも、スポーツや勉強と似たところがあって、まずは反復練習からのスタートです。

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