第14ステージの舞台となったイゾアール峠。
それにしてもすごい光景ですね。イゾアール、ラルプデュエズ、アランベール、アングリル、グランツールやクラシックレースで登場する名物コース、いつかはこの脚で走ってみたいものです・・・・。
さて、個人総合優勝を争う大本命であるクリス・フルームとアルベルト・コンタドールがツール前半で2人揃ってまさかの落車リタイヤという惨事に見舞われた今年のツール・ド・フランスですが、ともかくも昨晩でアルプスの山岳地帯を走る第14ステージを終え、全行程の3分の2を消化した訳です。
エースを失ったチーム・スカイとティンコフ・サクソチームは戦略の組み直しを余儀なくされましたが、エースの離脱によってそれまでアシストに甘んじていた選手が頭角を現したり、去年のキンタナのように若手の躍進が見られたり、衰えが見られていたベテランのまさかの奮起等、混沌の中から新しい何かが生まれてくるのではないかという期待を(無理やりにでも)持ちながらツール観戦を続けてきました。
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しかし、私の淡い期待を弄ぶかのように、圧倒的な強さを見せているのが、優勝候補第3の男と言われた、イタリア人、ヴィンチェンツォ・ニーバリです。上の写真の人です。もちろん、ぽっと出の選手ではなく、2010年ブエルタ総合優勝、2013年ジロ総合優勝、ブエルタ2位と、グランツール優勝経験を持つ実力者です。
このニーバリ、【メッシーナの鮫】という綽名の通り、攻撃的な走りで、今季のツールでは3度のステージ優勝(中級山岳、山岳ステージでの優勝は平坦ステージでスプリンターが最後のスプリント勝負に勝って4勝、5勝するのとは重みが違う)を数え、個人総合では2位に4分の差を付けてマイヨ・ジョーヌを盤石なものとしています。これまでのレースを見ている限り、残念ながら山岳ステージでニーバリからタイムを奪えるような選手はいない様子。また、ニーバリはフルームほどではないにしろTTが得意な選手。他の総合狙いの選手では太刀打ちできないと思われます。とすれば、ニーバリが今の調子を維持する限りニーバリの優勢は動かないでしょう。ニーバリを脅かすような選手の登場を心待ちにしていましたが、なかなかそうもいかないようですね。
今年のツールの目玉でもあった、北の地獄「パリ〜ルーヴェ」を彷彿とさせるパヴェ(石畳み)セクションが配置された第5ステージにおいて、フルームは落車リタイヤ、コンタドールは雨のパヴェでの落車危険を回避してペースを落としている時に、ニーバリはまるでパヴェに手慣れたクラシックレーサーのように石畳み上で加速し、総合のライバル達とのタイム差を稼ぎました。ニーバリの経歴を見るとパリ〜ルーヴェを走った経験はないのですが、このステージが肝と見て入念に準備をしていたのかもしれませんね。コンタドールはこのステージでニーバリに約3分のタイム差を付けられました。結局このタイム差がコンタの焦りと後の落車を生んだ遠因となった、と言えなくもありません。
現在、個人総合3位と4位のロメン・バルデ(白いジャージ)、ティボー・ピノ(青いジャージ)はフランス期待の若手フランス人選手。後ろの赤いBMCの選手が現在5位のヴァンガードレン。彼らは揃って個人総合上位を争う位置にいますが、ニーバリを打ち破ってマイヨ・ジョーヌに手を掛けるにはまだまだ実力不足のようです。今季はフルーム、コンタ、キンタナも不在なところで表彰台を狙って激しく争っています。そうした争いが彼らの成長に拍車を掛けることを期待しましょう。
さて、今一人、私が気になっている選手といえば、カチューシャのホアキン・ロドリゲスですね。急勾配の登坂を得意とする選手で登りフィニッシュが特徴的なクラシックレース優勝多数、しかし、グランツールの表彰台には登るものの、総合優勝にはなかなか届かない。TTが不得意なのでTTで終盤に逆転を喰らってしまうという傾向があります。昨年のツールは個人総合3位と結果を残しているので、今ツールも総合優勝を狙ってくるのかと思いきや、レース序盤から総合争いを諦め、山岳賞ジャージに狙いを絞ったメリハリの効いた走りをしています。残りの山岳ステージでは山岳ポイントを取りにどんどん逃げに乗ってくるはずなので、その走りにも注目ですね。
それにしてもすごい光景ですね。イゾアール、ラルプデュエズ、アランベール、アングリル、グランツールやクラシックレースで登場する名物コース、いつかはこの脚で走ってみたいものです・・・・。
さて、個人総合優勝を争う大本命であるクリス・フルームとアルベルト・コンタドールがツール前半で2人揃ってまさかの落車リタイヤという惨事に見舞われた今年のツール・ド・フランスですが、ともかくも昨晩でアルプスの山岳地帯を走る第14ステージを終え、全行程の3分の2を消化した訳です。
エースを失ったチーム・スカイとティンコフ・サクソチームは戦略の組み直しを余儀なくされましたが、エースの離脱によってそれまでアシストに甘んじていた選手が頭角を現したり、去年のキンタナのように若手の躍進が見られたり、衰えが見られていたベテランのまさかの奮起等、混沌の中から新しい何かが生まれてくるのではないかという期待を(無理やりにでも)持ちながらツール観戦を続けてきました。
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このニーバリ、【メッシーナの鮫】という綽名の通り、攻撃的な走りで、今季のツールでは3度のステージ優勝(中級山岳、山岳ステージでの優勝は平坦ステージでスプリンターが最後のスプリント勝負に勝って4勝、5勝するのとは重みが違う)を数え、個人総合では2位に4分の差を付けてマイヨ・ジョーヌを盤石なものとしています。これまでのレースを見ている限り、残念ながら山岳ステージでニーバリからタイムを奪えるような選手はいない様子。また、ニーバリはフルームほどではないにしろTTが得意な選手。他の総合狙いの選手では太刀打ちできないと思われます。とすれば、ニーバリが今の調子を維持する限りニーバリの優勢は動かないでしょう。ニーバリを脅かすような選手の登場を心待ちにしていましたが、なかなかそうもいかないようですね。
今年のツールの目玉でもあった、北の地獄「パリ〜ルーヴェ」を彷彿とさせるパヴェ(石畳み)セクションが配置された第5ステージにおいて、フルームは落車リタイヤ、コンタドールは雨のパヴェでの落車危険を回避してペースを落としている時に、ニーバリはまるでパヴェに手慣れたクラシックレーサーのように石畳み上で加速し、総合のライバル達とのタイム差を稼ぎました。ニーバリの経歴を見るとパリ〜ルーヴェを走った経験はないのですが、このステージが肝と見て入念に準備をしていたのかもしれませんね。コンタドールはこのステージでニーバリに約3分のタイム差を付けられました。結局このタイム差がコンタの焦りと後の落車を生んだ遠因となった、と言えなくもありません。
現在、個人総合3位と4位のロメン・バルデ(白いジャージ)、ティボー・ピノ(青いジャージ)はフランス期待の若手フランス人選手。後ろの赤いBMCの選手が現在5位のヴァンガードレン。彼らは揃って個人総合上位を争う位置にいますが、ニーバリを打ち破ってマイヨ・ジョーヌに手を掛けるにはまだまだ実力不足のようです。今季はフルーム、コンタ、キンタナも不在なところで表彰台を狙って激しく争っています。そうした争いが彼らの成長に拍車を掛けることを期待しましょう。
さて、今一人、私が気になっている選手といえば、カチューシャのホアキン・ロドリゲスですね。急勾配の登坂を得意とする選手で登りフィニッシュが特徴的なクラシックレース優勝多数、しかし、グランツールの表彰台には登るものの、総合優勝にはなかなか届かない。TTが不得意なのでTTで終盤に逆転を喰らってしまうという傾向があります。昨年のツールは個人総合3位と結果を残しているので、今ツールも総合優勝を狙ってくるのかと思いきや、レース序盤から総合争いを諦め、山岳賞ジャージに狙いを絞ったメリハリの効いた走りをしています。残りの山岳ステージでは山岳ポイントを取りにどんどん逃げに乗ってくるはずなので、その走りにも注目ですね。