ブロ友のyakkyさんが表題について取り上げた記事を書いているのを読み、私も大いに関心を持ちました。そこで拙ブログでも同内容を取り上げてみました。
元ネタはこちらです。
>産経新聞 9月23日(火)7時55分配信
大阪・深日−洲本港の連絡船、来秋にも復活 関空好調が追い風
かつて大阪府岬町の深日(ふけ)港と兵庫県・淡路島の洲本港を結び、明石海峡大橋の開通などで平成11年に廃止された連絡船航路を、岬町が22日、来年秋にも復活させる方針を明らかにした。関西国際空港の利用などが好調なためで、復活すれば「需要が期待できる」と判断した。一度廃止された連絡船航路の復活は全国的にも珍しいという。
深日−洲本間の連絡船航路は戦前から戦後にかけて運航が続いたが、明石海峡大橋の開通などで利用客が減り、廃止された。しかし、このところ関西国際空港を利用する旅行客が増加。新関空会社によると、8月の国際線・国内線の旅客合計は187万人で前年同期比106%と、35カ月連続で前年同期を上回っている。
今後も観光需要の伸びなどが期待されるため、町は連絡船航路の需要予測調査に乗り出した。町の委託を受けた府立大大学院工学研究科の池田良穂教授(船舶工学)らが今年5月以降、調査を進めた。
具体的には、府内全域から電車とバスを使い、明石海峡大橋を利用する陸上ルートや、兵庫県の明石−淡路・岩屋間を高速船(淡路ジェノバライン)を利用する海上ルートと、連絡船を復活させた場合を比較。その結果、24ノット小型高速船(19トン、旅客定員63人)を導入して深日−洲本間を約35分で結んだ場合、大阪・難波以南の客を100%獲得できると予測。1日7往復、片道運賃千円に設定した場合、年間利用者は往復19万人に達し、十分な黒字が見込めるとした。
この結果を受けて、田代堯町長は、昭和30年の町村合併で町が誕生し、来年で60周年を迎えるのにあわせ、「来年秋にも航路を復活させたい」と表明。運営会社は公設民営方式にすることも視野に、「今後トップセールスをして、船会社にも協力を求めたい」としている。
町の担当者も「淡路との交流拠点に返り咲くことで観光客誘致をはかるだけでなく、大規模災害時の救援などにも活用できる」と話している。
洲本港―深日港(大阪府岬町)の場所はここです。
深日―洲本間の航路は、かつて深日海運(ふけかいうん)という海運会社により連絡船が往来していたが、明石海峡大橋開通による経営悪化のために1999年で廃業となり、今航路は閉ざされました。この深日海運のみならず、明石海峡大橋開通で多くの海運業者が廃業となり淡路島に入るための方法が限定されてしまいました。往時は西宮市鳴尾浜から淡路島に渡る甲子園フェリーなんてのもありましたからね。「武庫CR走ってそのまま淡路島」何とも魅惑的なコース設定ですね。その他、須磨―大磯間の淡路フェリーなんてのもありました。大阪湾の弁天埠頭から淡路に入る連絡船もありましたね。最盛期には様々な方法で淡路島との往来ができたものでした。
その往時は自転車で淡路島を走って楽しむという【アワイチ】なるレジャーが今ほど一般化しておらず、中高生が若気のいたりで淡路島1周にチャレンジするような、そんな感覚だっただろうと思います。ですから明石海峡大橋開通の影響で各航路が閉ざされていくことについて、自転車乗りの視点からそのデメリットを考えてみる、なんてことにはあまりなっていなかったと、当時のことを記憶しています。今になって思えば、もしこれらの航路が残っていたら、淡路島というのはもっと多様な楽しみ方ができる自転車アイランドになっていただろうなと思いますね。
さて、当該の産経新聞の記事によると、大坂府岬町の田代堯町長が経済的観測に基づき、深日―洲本間の航路を復活させたいと、強い熱意で運動されている様子ですね。
『24ノット小型高速船(19トン、旅客定員63人)を導入して深日−洲本間を約35分で結んだ場合、大阪・難波以南の客を100%獲得できると予測。1日7往復、片道運賃千円に設定した場合、年間利用者は往復19万人に達し、十分な黒字が見込めるとした。』
「大阪・難波以南の客を100%獲得できる」ってホンマかいな???って思いますし、この手の需要調査の結果に基づいて空港やら道路やら商業施設やらが造られて、もちろん成功しているところもありますが、手痛い目に遭っているところも多い訳ですし、慎重にならざるを得ません。「運営会社は公設民営方式」ってのがまた不安・・・。大丈夫かいな・・・。
と種々の不安はありますが、この話が実現し、その連絡船とやらが自転車乗り込み可能ということになれば、アワイチの楽しみ方がより広がるわけで大いに期待したいところではありますね。
yakkyさんも書いてありますが、大阪府南部の住民にとってアワイチは「近くて遠い自転車コース」となっているようです。現状では自転車を淡路島に持ち込むには、明石―岩屋間のジェノバラインか、自家用車で明石海峡大橋を渡るしかない訳です。どちらも淡路島北端とその対岸を繋ぐルートなので、大阪府南部からそこまで行くのにかなり遠い訳です。しかし、この深日―洲本間の航路が復活すると、以前よりは淡路島入島のハードルは確実に下がる訳で、【洲本起点のアワイチ】が可能になります。
この航路復活でアワイチをしたくてもなかなか実現できなかった人が淡路島に入りやすくなると、淡路島を自転車で楽しむ人もより多くなり、淡路島の観光業界的にも多少は貢献するのではないかと思います。そうなれば自転車乗りがより楽しみやすい淡路島になっていく(例えば沿道整備とか、アワイチ客をあてこんだ飲食業の充実と活性化)可能性も広がってきますね。
また、航路が2本できると、例えば、大阪府南部や和歌山のローディが洲本から岩屋へ走り、岩屋からジェノバで明石に渡り、神戸の六甲山を楽しんで、また淡路島経由で深日港に戻るなんてコースも取れますし、逆に阪神間のローディが岩屋から洲本、連絡船で深日港に渡り、岬町や和歌山周辺を楽しむコースを組むなんてこともできそうです。
現状では、車載で和歌山に行って走ったり、大阪湾沿いを南下して岬町や和歌山市に入ることは年に1回あるかないかの頻度(数年に1度くらいか)で、なかなかそちら方面に行く機会もないところですが、洲本―深日間航路復活で、和歌山方面へのツーリングの可能性が一気に広がりますね。
『深日−洲本港の連絡船、来秋にも復活』なるか? ということですが、期待を持ちつつ経過を見守っていきたいですね。連絡船復活!となっても自転車持ち込み不可じゃ意味がないんで、そこは気になるところです。岬町に直接確認したり、要望を出してみてもいいかもしれませんね。
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>産経新聞 9月23日(火)7時55分配信
大阪・深日−洲本港の連絡船、来秋にも復活 関空好調が追い風
かつて大阪府岬町の深日(ふけ)港と兵庫県・淡路島の洲本港を結び、明石海峡大橋の開通などで平成11年に廃止された連絡船航路を、岬町が22日、来年秋にも復活させる方針を明らかにした。関西国際空港の利用などが好調なためで、復活すれば「需要が期待できる」と判断した。一度廃止された連絡船航路の復活は全国的にも珍しいという。
深日−洲本間の連絡船航路は戦前から戦後にかけて運航が続いたが、明石海峡大橋の開通などで利用客が減り、廃止された。しかし、このところ関西国際空港を利用する旅行客が増加。新関空会社によると、8月の国際線・国内線の旅客合計は187万人で前年同期比106%と、35カ月連続で前年同期を上回っている。
今後も観光需要の伸びなどが期待されるため、町は連絡船航路の需要予測調査に乗り出した。町の委託を受けた府立大大学院工学研究科の池田良穂教授(船舶工学)らが今年5月以降、調査を進めた。
具体的には、府内全域から電車とバスを使い、明石海峡大橋を利用する陸上ルートや、兵庫県の明石−淡路・岩屋間を高速船(淡路ジェノバライン)を利用する海上ルートと、連絡船を復活させた場合を比較。その結果、24ノット小型高速船(19トン、旅客定員63人)を導入して深日−洲本間を約35分で結んだ場合、大阪・難波以南の客を100%獲得できると予測。1日7往復、片道運賃千円に設定した場合、年間利用者は往復19万人に達し、十分な黒字が見込めるとした。
この結果を受けて、田代堯町長は、昭和30年の町村合併で町が誕生し、来年で60周年を迎えるのにあわせ、「来年秋にも航路を復活させたい」と表明。運営会社は公設民営方式にすることも視野に、「今後トップセールスをして、船会社にも協力を求めたい」としている。
町の担当者も「淡路との交流拠点に返り咲くことで観光客誘致をはかるだけでなく、大規模災害時の救援などにも活用できる」と話している。
洲本港―深日港(大阪府岬町)の場所はここです。
深日―洲本間の航路は、かつて深日海運(ふけかいうん)という海運会社により連絡船が往来していたが、明石海峡大橋開通による経営悪化のために1999年で廃業となり、今航路は閉ざされました。この深日海運のみならず、明石海峡大橋開通で多くの海運業者が廃業となり淡路島に入るための方法が限定されてしまいました。往時は西宮市鳴尾浜から淡路島に渡る甲子園フェリーなんてのもありましたからね。「武庫CR走ってそのまま淡路島」何とも魅惑的なコース設定ですね。その他、須磨―大磯間の淡路フェリーなんてのもありました。大阪湾の弁天埠頭から淡路に入る連絡船もありましたね。最盛期には様々な方法で淡路島との往来ができたものでした。
その往時は自転車で淡路島を走って楽しむという【アワイチ】なるレジャーが今ほど一般化しておらず、中高生が若気のいたりで淡路島1周にチャレンジするような、そんな感覚だっただろうと思います。ですから明石海峡大橋開通の影響で各航路が閉ざされていくことについて、自転車乗りの視点からそのデメリットを考えてみる、なんてことにはあまりなっていなかったと、当時のことを記憶しています。今になって思えば、もしこれらの航路が残っていたら、淡路島というのはもっと多様な楽しみ方ができる自転車アイランドになっていただろうなと思いますね。
さて、当該の産経新聞の記事によると、大坂府岬町の田代堯町長が経済的観測に基づき、深日―洲本間の航路を復活させたいと、強い熱意で運動されている様子ですね。
『24ノット小型高速船(19トン、旅客定員63人)を導入して深日−洲本間を約35分で結んだ場合、大阪・難波以南の客を100%獲得できると予測。1日7往復、片道運賃千円に設定した場合、年間利用者は往復19万人に達し、十分な黒字が見込めるとした。』
「大阪・難波以南の客を100%獲得できる」ってホンマかいな???って思いますし、この手の需要調査の結果に基づいて空港やら道路やら商業施設やらが造られて、もちろん成功しているところもありますが、手痛い目に遭っているところも多い訳ですし、慎重にならざるを得ません。「運営会社は公設民営方式」ってのがまた不安・・・。大丈夫かいな・・・。
と種々の不安はありますが、この話が実現し、その連絡船とやらが自転車乗り込み可能ということになれば、アワイチの楽しみ方がより広がるわけで大いに期待したいところではありますね。
yakkyさんも書いてありますが、大阪府南部の住民にとってアワイチは「近くて遠い自転車コース」となっているようです。現状では自転車を淡路島に持ち込むには、明石―岩屋間のジェノバラインか、自家用車で明石海峡大橋を渡るしかない訳です。どちらも淡路島北端とその対岸を繋ぐルートなので、大阪府南部からそこまで行くのにかなり遠い訳です。しかし、この深日―洲本間の航路が復活すると、以前よりは淡路島入島のハードルは確実に下がる訳で、【洲本起点のアワイチ】が可能になります。
この航路復活でアワイチをしたくてもなかなか実現できなかった人が淡路島に入りやすくなると、淡路島を自転車で楽しむ人もより多くなり、淡路島の観光業界的にも多少は貢献するのではないかと思います。そうなれば自転車乗りがより楽しみやすい淡路島になっていく(例えば沿道整備とか、アワイチ客をあてこんだ飲食業の充実と活性化)可能性も広がってきますね。
また、航路が2本できると、例えば、大阪府南部や和歌山のローディが洲本から岩屋へ走り、岩屋からジェノバで明石に渡り、神戸の六甲山を楽しんで、また淡路島経由で深日港に戻るなんてコースも取れますし、逆に阪神間のローディが岩屋から洲本、連絡船で深日港に渡り、岬町や和歌山周辺を楽しむコースを組むなんてこともできそうです。
現状では、車載で和歌山に行って走ったり、大阪湾沿いを南下して岬町や和歌山市に入ることは年に1回あるかないかの頻度(数年に1度くらいか)で、なかなかそちら方面に行く機会もないところですが、洲本―深日間航路復活で、和歌山方面へのツーリングの可能性が一気に広がりますね。
『深日−洲本港の連絡船、来秋にも復活』なるか? ということですが、期待を持ちつつ経過を見守っていきたいですね。連絡船復活!となっても自転車持ち込み不可じゃ意味がないんで、そこは気になるところです。岬町に直接確認したり、要望を出してみてもいいかもしれませんね。
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