ちょっと前に買った本ですが、『 兵庫カフェ散歩(書肆侃侃房) 』 という本の紹介をしたいと思います。
ちなみに「書肆侃侃房」って、出版社の名前で「しょしかんかんぼう」と読みます。この福岡県にある出版社の「カフェ散歩」シリーズは、九州・沖縄を中心に数冊出版されていますが、著者は皆、別々の人物で、その土地に縁のある色々なバックグラウンドを持った方がご自分の脚でその土地のカフェを巡り歩いて取材に回っているようなスタイルを取っているようです。
今までのシリーズは、九州と沖縄の各県のモノ、そして四国は愛媛県のモノがありますが、関西はこの「兵庫カフェ散歩」が初めてのシリーズのようですね。
さて、今回の「兵庫カフェ散歩」、著者は塚口肇さんという方で、三田市で有名な洋菓子店「サント・アン」の創設者です。どのような方なのかは詳しくは存じあげませんが、「はじめに」によると、書肆侃侃房から「ヨーロッパ歩き旅」という本を出版されているようで、その縁で、今回の「兵庫カフェ散歩」の執筆にあたられたようですね。
おなじく「はじめに」からの抜粋
「神戸・大阪・京都の京阪神は、歴史ある喫茶文化が育ち、多種多様な店が存在します。今回は敢えて、取り上げられることが多い、神戸の中心部は数店程度にとどめ、移動にタップリと一日はかかる郊外店の取材に、多くを割きました。ドライブや観光の際に訪ねられるよう、多少なりとも見どころや歴史も文中に入れています。たくさんの顔を持つ兵庫を楽しんでいただければ幸いです」(兵庫カフェ散歩.塚口肇.書肆侃侃房,2015.p2~3の抜粋)
ということで、各種媒体で取り上げられることの多い、阪神間都市部のカフェのみならず、三田、篠山、播磨、但馬といった広大な兵庫県の各地域のカフェも丁寧に取り上げるというスタイルが気に入りました。それも、この塚口さんという方の視点を通して、兵庫県下のたくさんのカフェ、しかもかなり遠方まで足を運んで直にショップのオーナーと対話を重ねて、そのショップの雰囲気やその土地の歴史や文化に触れて紹介してくれているというのが面白いですね。
この本を読んでいたら、自転車のツーリングでこの本に紹介されている地方のカフェを巡ってみたくなっちゃいました。輪行なんかも織り交ぜながら地方都市のカフェ巡り、いいですね!勝手に気分が盛り上がってきました。それに「兵庫カフェ散歩」を見て来ました!というのはショップの方と話をするキッカケとして丁度良いですから、お店の方ともお話しもできるし実に楽しそうです。
この本の中ではたくさんの気になるカフェが紹介されていますが、篠山、丹波市あたりのカフェは今まで知らなかったところばかりで、ぜひ行ってみたいと思いました。
例えば、篠山市と丹波市を繋ぐ「鐘ヶ坂」の麓にある「白椿」や、丹波市市島にあるプロパンガスの調整機を製造する工場をリノベーションしてできた「ロック製作所」、丹波市山南町にある「古民家カフェ恐竜樂樂舎」とかですね。
その他にもたくさん気になるカフェが掲載されていてとてもこのページでは紹介しきれません。ぜひとも自分で足を運んで記事にしてみたくなりました。自転車に乗る楽しみがまた増えたといういことですね。
あとがきです。各ショップのオーナーさんが、それぞれの理想やスタイル、そして人生そのものを注ぎ込んで形作られていくカフェの魅力について塚口さんもこう述べています。カフェは 「コーヒーを媒介として、人がひとらしく自由闊達に働き、客が憩うところ」 であると。良いですね。「人が人らしく自由闊達に働くところ」には自然と活力と優しさが生まれます。そんな魅力のあるところに人が集う。家族や職場にも同じことが言えそうです。
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