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Channel: ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街
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美山から朽木谷を経て若狭は小浜へ。鯖を求めて鯖街道ツーリング。

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9月の2週に渡っての3連休がついに始まりました。その第一弾ですが、相変わらず週末の悪天候傾向は変わらず、台風上陸と相まって不穏なお天気模様との予想。しかし初日の土曜日だけは天気が保つとのことで、この機会を逃さず遠出することにしました。

しかし、今日の夕刻より職場の方の送別会もあって、18時には宝塚に居ないといけないキツキツ日程。

どこへ行こうか、どんなコースにしようか、ツーリングを終えてどんな方法で宝塚まで行こうか、輪行するのか、クルマでデポするのか、走り終わってから風呂にも入りたいし、着替えもいるし・・なんたらかんたら。晩に予定のある日のツーリングは考えないといけないことが多くて困りますね。かといって日曜、月曜は天気も怪しいし、別の予定もあるし結局走るのは今日しかない。

そんなこんなで、考え出したのが今回のツーリング日程。自宅から車に自転車積んで美山までGo。美山を起点にして、佐々里峠を経て朽木谷を抜けて若狭・小浜市へ。小浜で鯖を堪能して、周山街道を走って美山まで戻ってくるという約150キロのコース。これならまぁ行けそうだし、佐々里峠を越えてからのコースは初めて自転車で走るコースばかりなので楽しみも多いということで、三田から1時間半かけて美山までやって来ました。

美山のふれあい広場まで来ましたが、ホントは暗い時間のうちにここに到着したかった。例によって『独りツーリングは出発時間が遅れるの法則』の信憑性をまた強めさせてしまいました。

今日の使用バイクはチューブレスタイヤを履いたケルビム・ピューマ号。マドン6やCAAD10の方が明らかに軽量なんだけど、重たいスチール車のケルビムも何とも言えない不思議な乗り味をを出すんですよね。細身のホリゾンタルはやっぱ写真映えもするし。

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ちょっとピンボケ。ふれあい広場の売店です。

補給食におにぎり2個と、抹茶シフォンケーキを購入。補給食にシフォンケーキって食べたことがなかったけど、美山産のよもぎシフォンケーキが美味しそうでついつい買ってしまいました。でも補給食にシフォンケーキって結構良かった。何が良いかって、運転しながら食べてもポロポロ崩れないし、一口サイズにちぎりやすいし、ベタベタしないし、しっとりと柔らかい食感で食べていて充実感があるんですよね。これからツーリングのお供にシフォンケーキ欠かせない存在です。


いつもはツーリングの目的地となるような美山の里も今日はスタート地点ということで、サクッと通過してしまいます。でも茅葺の里はいつもと違った場所から写真を撮りました。


美山を流れる清流、由良川を堪能しながら、ここ佐々里の集落までやって来ました。これから登る佐々里峠が今回のツーリングで最もキツイ箇所なんです。もう何度も登ってるのでずいぶん慣れましたけど。


ヒョイッと峠に余裕で到着の筈だったのですが、実際はそう上手く事は運ばない。暑さと蒸し返るような湿度にやられて結構バテが入りました。


佐々里峠を下って、広川原の集落を走っていったところにある分岐点。いつもは南に下っていくのですが、今日はこの分岐を左折して東へ琵琶湖方面へと進むルートを行きます。京都府道110号久多広河原線という道ですがこの道を走るのは初めてですね。能見峠という峠を登るらしい。


いきなり峠道の登坂路に入るのかと思いきや、平坦路が続きます。そして道の脇には綺麗な川がずっと流れている。この川沿いに集落ができているという感じですね。


久多「くた」という地名のようですけど、平家の落ち武者伝説のある隠れ里です。ひっそりとキャンプ場があったり、利用されているのかされていないのか定かではない別荘があったりと怪しい雰囲気の集落です。


でも川の流れがととても綺麗なので、川原に下りれそうなところを探してちょっとした川遊びも兼ねての小休止。


この場所は浅くて速い川の流れですけど、瀬になっていて、大人の肩くらいまでの深みのある場所もあったので本格的に川遊びを満喫できそうな川です。


冷やっこくて最高に気持ち良いなぁ

これが真夏だったら、間違いなくこの川に全身を浸していましたね。


足を川に浸してから、足がすごく快適になりました。清流の力であっという間に「能見峠」に到着。ローディ―の方が休憩されていました。声をおかけしてここが峠のピークであることを教えてもらいました。時間があれば、休憩がてらこの周辺のことも訊いてみたかったのですが、時間が押していることもあって、すぐに行くことにしました。


峠を下りていくと、道の下が崖になっていて、立派な川が流れています。さっきの小さな清流とはまた別の流れですね。


その川で魚釣りをしている人の姿がチラホラと見えます。


そして小さな集落を抜けると、国道367号線と合流です。この国道は京都市街地、出町柳から大原三千院で有名な大原を通り、比良山系の西を真っ直ぐに北上していく道路です。


国道沿いに葛川という大きな川が流れています。鮎釣りで有名な川らしく、川の至るところが鮎釣りポイントとなっていました。天然鮎ですかね。美味しいのでしょうね〜。


そしてロードサイドには名物の鯖寿司、焼き鯖寿司を食べさせる店がポツポツと軒を連ねています。鯖寿司も良いなぁ・・・もう昼食にしてしまおうかなぁ・・・と迷いましたが、小浜で鯖を食べる当初の目的を思い出して、焼き鯖寿司は諦めました。ゆったり時間を取れるツーリングだったら間違いなく食べていたんだけど。。


高島市、朽木にある道の駅「くつき新本陣」で小休止。


道の駅の傍の川原からの撮影。旧朽木村は自然豊かで食材も豊富、歴史のある村でもありゆっくりと滞在して色々と見て回りたいという想いもありつつも先を急ぐことに。焼き鯖寿司にしてもですが、叶わない思いをたくさん残しておいて、また次の機会へと託すことにしましょう。


朽木を離れ、一路若狭へ。その途中にあった鯖街道「熊川宿」。江戸時代の初期から若狭街道の宿場町として整備されました。鯖などの海産物を一大消費都市である京の都へと運ぶ商人たちがこの宿場町へ立ち寄ったのでしょう。街道脇を水路が流れていますが、量も勢いも凄まじいもので、水が水路から溢れださんとしています。

そして小浜に到着!

朽木の道の駅を出発して若狭街道(国道302号)を西進、熊川宿を経て若狭国の首邑である小浜に到着しました。小浜市街地のいずみ町商店街が鯖街道の起点とのことです。ん、なんでここが起点と言えるの?と素朴な疑問が浮かびますけど。

お店の外観の写真撮り忘れた〜(T_T)

「鯖街道の起点」の横断幕のすぐ近くにある「大谷食堂」に入っていよいよ昼食タイムです。大谷食堂は創業が昭和2年ということもあって店内は古めかしい様子がよく伝わってきます。人気のお店で店内はお客さんでいっぱいでした。そういえば、このお店に来るのは2回目で、2年前に自転車仲間のおしょうさんとグランフォンド福井に参加する際にここに立ち寄りました。お店の小さい男の子が大きく育っていました。


焼き鯖と刺身の定食を注文。鯖は身がぷりぷりで美味しかった〜。新鮮なお刺身ももちろん美味しかったですけど、焼き鯖メインの昼食でも良かったなぁ。焼き鯖だけ追加注文しようかと思いましたけどお腹も一杯で時間も押しているので泣く泣く諦めました。

鯖漁に使う網がリアル・・・

大谷食堂の隣にある鯖街道資料館。どんな所か楽しみにしていました。

あれ無人?

資料館とは言っても、商店街の空き店舗の一室を使ったこじんまりとしたもの。無人で誰も管理人もいません。休憩所としても使えるなぁ。

立派な石垣が残っています。

時間が厳しいのは分かってはいても、せっかく来たのだから、江戸時代の小浜藩11万石の中心、小浜城跡の見学は外せません。小浜城や小浜藩のことを簡単に説明してある看板などを読んで歴史の勉強って感じですね。なお小浜城の本丸は明治時代に陸軍の要塞として改装工事中に失火で全焼してしまったとのこと。なんともあえないお城の最後でした。

国道162号線、通称周山街道

焼き鯖も食べたし、小浜城も見た、となればあとは帰途に着くだけ。美山へは小浜から国道162号線(周山街道)にのって1本の道のりです。この道も初めて走るのでどんな感じの道なのか、楽しみながら美山を目指します。


周山街道を美山を目指して西へ進みます。京都府と福井県の県境にある「堀越峠」までは平坦で長閑な道程です。交通量も思ったより多くありません。ですが、この道はオートバイツーリングのメッカということで、オートバイが多いですね。

道の駅「名田庄」

京都府との県境「堀越峠」のふもとは名田庄という集落です。なんでも陰陽師、阿部家の祖「土御門家」発祥の地らしく、太陰暦に関連する資料館などもありました。ちょっと寄ってみたいなという思いもあえなく封印。


堀越峠までの峠道を登っていきますが、この峠道の福井県側は洞門がたくさんありました。険しい谷の横っ腹に峠道が作られているということの証左でしょう。ちなみに、この写真の洞門、「骨谷(こったに)洞門」という名前ですけど、「骨谷」という名前がおどろおどろしいですね。


道の脇を覗き見ると鬱蒼とした樹木に覆われた谷が大きく口を開けています。名前から想像するに、この谷から人の亡骸を投げ落としていたのかもしれません。


峠のピーク、長くて真っ直ぐな堀越トンネルを越えると、いよいよ京都府・南丹市に入ります。堀越峠の看板も立っているので記念撮影。美山はもうすぐです。


堀越トンネルを越えた後は、登った距離以上の長い下り道を快走した後、九鬼ヶ坂を越えて、出発地点の美山ふれあいの里に戻ってきました。小浜での滞在時間が長かったこともあり、到着時間が思ったよりも遅くなってしまいました。ツーリング完走の余韻に浸る間もなく、クルマにバイクを詰め込んで帰途に着きました。

今回のルート


走行距離 : 150.62km
走行時間 : 6時間31分
平均時速 : 23.1km/h
平均rpm   :  67rpm
獲得標高 :  1499m

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