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Channel: ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街
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強風に翻弄され続けたBRM216 松阪200Km伊勢の記録

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BRM102をDNSの私にとって、今回が今年初めてのブルベ出走。スタート地点の松阪駅前まで、さち駒さん、Medakaさんと同乗してやって来る予定でしたが、Medakaさんが残念ながらお仕事の都合でDNS。さち駒さんと一緒に松阪までやって来ました。時間に余裕を持って出発したのですが、スタート地点に着いた時にはすでにブリーフィングが始まっていました。

今回はツィッターでもご迷惑をおかけしましたが、週末の大雪のために予定されていたコースが通行止めとなり、ブルベはどうなるの?コース変更?どこ走るの? 確たる情報もないまま、とりあえず中止のアナウンスはないので、現地に行けば分かるさという思いでスタート地点へ。ブリーフィングではオダックス近畿の主催者、Kさんのルート変更の説明に参加者は皆真剣に耳を傾けていました。

変更前のコース

通行止めの三重県道46号線「藤坂峠」→県道22号線「能見坂」にコース変更。

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ブリーフィングの後は参加者のバイク見学。小径車やMTBという強者もいる中、大半がカーボンのロードバイクでしたね。私の様にスチール車で泥除けを前後輪付けてツアラー仕様のバイクもほとんど見られません。


そんな中、偶然横にとめてあったバイクが私と同じケルビム。カーボンフォーク仕様のULIだな・・とチェック。乗り手は女性の参加者でした。もしコースでお会いすることがあればお話ししてみたいと思っていましたが、全くお会いすることが無く残念でした。


朝日の光を浴びながらスタート直後のトレインが進んで行きます。体が暖まってきて良い感じですが、この時からすでに若干風が強いのが気掛かりでした。


トレインに乗って走っていると、ペースは上がりますが、自由に写真なども撮りにくいのでトレインを離脱しました。トレインを組んでいるとついつい競争意識が高まって、負けまいと頑張ってしまいますね。でも、こんな所でそんな競争しても仕方がない。せっかくのブルベなので風景の写真を撮りながらのんびり行きましょう。


ってなことで、遠方に見える山並みの写真を撮りながら走っていると・・・


橋を渡り終えたところで、猛烈な突風が吹いてきて、あろうことか、キューシートが全部飛ばされてしまいました。風に乗って遠くまで飛んで行くキューシート。飛んで行った先は雪の積もった真っ白な休耕田。飛んでいった4枚のシートのうち、3枚はなんとか回収しましたが、あと1枚がどうしても見つかりません。田圃に降りて何度も探したのですが見つからず・・・諦め切れず20分くらいは雪まみれになりながら探していましたが、時間はどんどん過ぎていく。そして最後には「ええぃ!!コマ図もあるしガーミンもあるわい。キューシート1枚なくても何とかなる」と打ち捨てて行くことにしました。

この一件で学習しました。キューシートを吹き飛ばされないような工夫が必要であったこと、万が一(風の為だけでなく)のシート紛失に備えて、もう1組くらいは予備を持って行く(軽いので大した負担にはならない)って事を。


気を取り直して先に進んで行きます。コース変更の能見坂はもう目の前です。なるほどあの峠だな。


強風に背中を押されてのヒルクライムなので楽ちんでしたが、ちょっと風が強すぎるぞ。なんだこの風速は。頂上付近の見晴らしの良い景色の写真を撮っていたらまた突風が吹いて来てキューシートが捲り上がってる!! ヤバいよ、ヤバいよと慌てて押えに行きました。


風はますます猛威を増すばかり。風の勢いに負けじとハンドルにしがみつくようにして走りますが、突風に負けて車体が大きく揺らぐことが何度となくありました。前を走る人も必死に風を堪えながら走っています。写真ではイマイチ風の強さが伝わらないのが残念。


志摩の海岸ってことで、海苔?牡蠣?なんだろ、魚介の養殖が盛んに行われています。


吹き荒れる風の猛威と格闘しながら、なんとかPC1の磯笛峠に到着しました。ここは有人チェックポイントなのでスタッフと談笑しながらチェックを受けます。話題となるのはやはり、この強烈な「風」のことでしたね。


リアルな伊勢エビもブルベを走るローディを応援してくれています。


道の先のこんもりと盛り上がった土地が安乗岬ですね。小さな入り江が入り組んだ志摩の海らしい小さな岬ですね。


フォトコントロールは、安乗崎の灯台。自分のバイクと岬を写真に撮るってことで、皆看板の前にバイクを置いて写真を撮っていましたが、大勢いた観光客も写真を撮りたそうにしていたので、簡単に写真を撮って済ませました。


今年初めての梅の便りですね。さすが伊勢志摩は温暖な気候ということなんでしょうか。ブルベのコースは大きな国道ではなく、小さな脇道を走ります。といってもこれでも県道なんだけど。


PC2の中辰商店。さち駒さんが辿り着けなかったPC2はこのお店です。日本一の海女の町という相差(おうさつ)という地区の中にありました。


海岸沿いの小さな漁村を走り抜けて、鳥羽から志摩にかけて走るパールロードの脇道的な三重県道750号線を走りますが、この道はとても楽しい道でした。海岸沿いの高台の道ですが、アップダウンも険しくなく、写真のような小道をずっと走ります。時折見える海の風景が最高に綺麗なので、走っていて飽きることがありません。


木々の隙間から見えたパールロード。あの道を去年1月の走り初めで走りました。元有料道路ということで、道は綺麗だし、海岸を見下ろす景色は最高なんだけど、アップダウンが強烈なのでツーリングでは辛いけど、トレーニングにピッタリの道でもあります。


いよいよ鳥羽市に入りました。鳥羽の国道沿いには、写真のような魚介のお店がたくさんありました。時間に余裕があったら入って名物の牡蠣を堪能したいところなんだけど、強風で速度が伸びずにタイムも遅くなっているのでそこまでの余裕はありません。


鳥羽水族館の横を通り過ぎて行きます。ゴールの松阪市まではいよいよあと僅かといったところ。明るいうちに辿り着けるか!?


あ、ここはもしかして船乗りさんの母校では!?


前半は強烈な追い風、横風で難儀しましたが、後半鳥羽から松阪に向かう道のりは完全な逆風。バイクのスピードも上がらないままなんとか伊勢神宮の外宮に到着しました。距離的にはゴールはあと20km程のはずなんだけど、ここからが長かった・・・。


伊勢神宮から真っ直ぐ北東方向に進む三重県道37号線。当日の風は北西からの強い風ってことで逆風率100%の中、バイクの速度も23Km/hほどでしか走れません。進まないバイクとともに日も暮れていき、松阪市に入る頃にはすっかり暗くなってしまっていました。


そしてようやくゴール地点に辿り着きました。スタッフにブルベカードを提出して、各チェックポイントの確認を終え、無事完走となりました。タイムは11時間半前後でした。グロス平均時速は18Km/hですが、写真を撮りながらだし、この風の中速度も上がらないし、まぁこんなところでしょう。けど提出されていたブルベカードも少なかったので、これでも結構早くにゴールした方かもしれません。

リザルトを見ると、驚いたことにかなり上位の着順でした(^_-)-☆ 順位は意識しないとは言え、やはり気になるもので・・。

後は一緒に車に乗って松阪まで来たさち駒さんの到着を待つばかりと思っていたら、ゴール1時間程前にメールが入っていて、PC2の中辰商店を通り過ぎてしまっていたことにすいぶんとバイクを先に進めてから気付いてしまいDNFとせざるを得なかった・・・とのこと。

「おーここまで走ってきてなんてこったぃ」(T_T) と思いましたし、一番ショックを受けているのはもちろんさち駒さんご本人。でもこれもブルベってことで、今回のことを次に生かすという事で前向きに考えるしかないですね。

ともあれ、今年初めて走ったブルベは終了しました。最初から最後まで風に翻弄されたブルベでした。でも今回のブルベで次に繋がる教訓を何個も得られたのでとても満足しています。

今回のブルベ装備の振り返り

泥除け・前後に泥除けを装備していました。前半は雪解けの水で濡れている路面を走りましたが、前輪からの跳ね返りもなく快適に走ることができました。重量アップや、前輪が泥除けに触れるので何度か調整したりと面倒の事もありますが、泥除けがなかったら、シューズが濡れてかなり不快な状態だったのではないかな。

風に吹き飛ばされてロストしたキューシュート。風があれほど強い中を走るというのは想定外で、完全な失敗でした。風に飛ばされないようにシートホルダーに強く固定すること、使用しないシートはバッグの中にしまっておくこと。もしものシート紛失のために予備シートを用意すること。

今回もコースの確認に最も効果的だったのは、ルートラボのコースデータを落とし込んだガーミン。キューシートとコマ図だけでは安心して走れませんでした。これでは万が一、ガーミンが故障したり上手く作動しないという状況に陥った時に難儀すること間違いなし。そのために、コースを書き込んだ紙のMAPを準備しておく必要を感じました。

次にエントリーしているのは、BRM315近畿200km泉佐野です。この次に600kmを走る「BRM322近畿600km 福山 Vermilion horizon」 が控えているので、想定600Kmの装備で挑もうかなと思います。

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