2011年5月に納車された、セカンドロードバイク、今野製作所のフルオーダーメイドロード、ケルビム・ピューマ号に合わせて購入したのが、このカンパニョーロ・シャマルウルトラ2wayfitです。ホイールは他にもあるので、シャマルばかり乗り続けている訳ではありませんが、購入したから3年が経過しているので、相当の距離を走ってると思います。
しかし、あろう事か、これまで一度もハブのメンテナンスをしたことがありません。「そんな馬鹿な」と皆さま、お思いものことでしょう。
言い訳をするなら、これまでそれでハブからゴリゴリした感触があるとか、回転が渋くなったとか顕著な不調を感じなかったからではありますが。それにハブのメンテって何となく敷居が高いので、自分でやるにしても先延ばしになってしまって・・・。けど、先日は小径車に使っているティアグラハブのメンテもしたし、またKinoさんのブログを見ながらシャマルハブのメンテにも取り組んでみようかなという事で、恐る恐るやってみることにしました。
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シマノハブはスパナを使ってハブを分解しますが、シャマルハブ写真のように5mmアーレンキーを一番外側のナット(?)に差し込んで緩めるだけでハブを分解していくことができます。
ハブの玉押し調整のボルトを2.5mmのアーレンキーを使って少し緩めてから手で回して外します。逆側のボルトに5?アーレンキーを差し込んで軸を固定してやると外しやすいです。
玉押し調整のパーツを外すと防水シールが見えますが、グリスが固まって、付着物と混ざって、何と形容していいのか、とんでもない汚さです(衝撃画像その1)。軸には割りのある玉押しを固定するアルミの金具があるので、これも先の尖った工具で持ち上げてやると外れます。
割り付きのアルミ金具と玉押しを取ってやると、ベアリング部が見えてきます。あちゃ〜〜〜汚いなぁ〜〜〜!!グリスが固まってベアリングに付着しているその様はまるで鼻○ソが詰まり切った鼻の穴(衝撃画像その2)。まさに宝の持ち腐れですな。
ベアリングが乗ったレールとシールごと取り出します。もう汚い画像には慣れたでしょうか。
ベアリングはドロドロのネチャネチャ。悲惨な姿だ。よくもここまで放置していたものだ。
セラミックボールをパーツクリーナーの海に沈めて汚れを落とします。
そして、綺麗に復活!! ベアリングは醜悪な汚さでしたが、汚れを落とすとキズもなく綺麗な状態に戻りました。あ〜良かった。
ハブ内部もパーツクリーナーで汚れを一掃した後、ベアリングをセットします。ようやく落ち着いて見られる写真になりました。
次にグリスを塗っていくのですが、今回使用するのは、フィニッシュラインのテフロングリス。デュラグリスに比べると粘度は低い感じです。それをグリンスガンではなく、安価な注入器でベアリング部に注ぎ入れます。
回転抵抗は大きくなりますが、耐久性を重視してどっぷりとグリスを流し込みます。
左右両方のベアリングにグリスを注入してシールを被せ、玉押し等のパーツをセットした後でハブ軸を入れて玉当り調整のロックボルトと一番外側のボルトを締め込んで完成です。リアハブもフリー部があることがフロントとは異なりますが、カセットスプロケットを取り外した後のハブメンテの要領はだいたい同じです。関心のある方は私の出鱈目なメンテ方法ではなく、Kinoさんのブログをご覧いただくのが確実だと思います。
前後のハブを清掃、グリスアップしたシャマルを履いたCAAD10でホイールの回転のテストです。
やはり定期的なハブのメンテナンスは必要不可欠ですね。グリスの消耗や劣化は徐々に進行していくので、回転性能が衰えてきても、その影響は分かりにくいですが、ボロボロの状態からしっかりグリスアップしてやると、ホイールがまるで別物のように回りました。今までほったらかしの放置プレイ、シャマルごめんさい!!
補足:後で調べてみると、セラミックベアリング球にはそれ専用のグリスがあるらしい。テフロングリスを使うと球が傷んでしまったりするのだろうか。ネットで調べてみてもそんなに詳しい情報が見つからないですね。まぁセラミック用グリスはそれほど高価な物でもないので、買っておいてもいいかな。