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Channel: ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街
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さぁ、いよいよ「ツール・ド・フランス2014」開幕です!

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ブラジルW杯が盛り上がっていますね。日本代表はコロンビアを攻め崩せず、最後はやむなく攻めに重心を置いた結果、コロンビアのカウンター攻撃に見事にしてやられグループリーグ敗退となりました。今回のW杯の他国の試合を見ていて痛感することですが、世界との差はとてつもなく大きい。日本もこれまでより強くなっていることは間違いありませんが、世界はそれ以上に強くなっている。日本はアジアの中にあっては『自分たちのサッカー』を追求しそれを発揮することができますが、世界との本気の戦いの中ではとても、『自分たちの・・・』という悠長なことを言っているような猶予は与えられなかった。日本人特有のテクニックとスピード、俊敏性を生かすサッカーを志向しましたが、3試合ともその特徴が封じ込められ、鈍重なサッカーしかできなかった。選手起用も含め、状況に応じた戦術のオプションの少なさが最後まで響きましたね。

さて、W杯の盛り上がりで影がすっかり薄くなっていますが、サイクリング界最大の祭典、ツール・ド・フランスの開催が間近になってきました。早速、発売中の公式プログラムを購入して予習に励んでいます。ところで、去年のツール・ド・フランス2013においても、総合優勝予想のようなことをしましたが、その結果を振り返っていなかったので、この機会に少し振り返ってみましょう。

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去年のツールの予想と結果
クリス・フルーム◎・・・・1位(ほぼ盤石の総合優勝)
アルベルト・コンタドール◎・・・・4位(終盤に追い上げ期待も肩すかし)
ホアキン・ロドリゲス〇・・・・3位(粘り強く走ったがフルームに絡めず)
TJ・ヴァンガードレン〇・・・・45位(期待を大きく裏切る結果となった)
アレハンドロ・バルベルデ▲・・・・8位(いつも上位に絡んでくる安定感)
カデル・エヴァンス▲・・・・39位(嗚呼、カデル。最後のツールとなったか)
J・ヴァンデンブロック▲・・・・記憶にございません
リッチ―・ポート△・・・・19位(途中まで2位だったのに途中で大失速もフルームの危機救う)
ピエール・ローラン△・・・・24位(山岳賞狙いに切り替えも及ばず)
ライダー・ヘシェダル△・・・・記憶にございません
ミケーレ・スカルポーニ△・・・記憶にございません
サムエル・サンチェス△・・・・出走せず(チーム消滅でそれどころではなかった?)
ダニエル・モレーノ×・・・・17位(見せ場なかった?)
アンディ・シュレク☆・・・・20位(えっ、ツール走っていたの?という印象)

予想外に活躍した選手
☆ナイロ・キンタナ2位(ツール途中まで「クインターナ」と呼ばれていたのに、突然「キンタナ」に変わって驚いた)
☆ロマン・クロイッツィゲル5位(エースのコンタより目立っていたよ。2013年ツールアシスト賞銀賞)

総合優勝の本命はフルーム、対向はコンタドールという、面白くもなんともない予想で、フルームは総合優勝となり、予想は当たったと言えますが、総合2位に入ったキンタナの大躍進を全く予想できませんでした。そのキンタナはジロ・デ・イタリア2014で総合優勝を果たし、その実力は本物であることを証明しましたね。しかし、ツールを走らないのは残念です。

さて、今年のツールです。

2014年ツール出場チームと総合を狙うエース(総合予想)
アージェードゥーゼール:ロマン・バルデ(23)△
注目のフランス人若手選手。クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ5位、この調子を維持できるか。

アスタナ:ヴィンツェンツォ・ニバリ(29)〇 
2013年ジロ総合優勝。メッシーナの鮫は満を持してツールを狙うも今季前哨戦は不十分。しかしツールの総合優勝を狙うチャンスなのは間違いない。

BMC : ティージェイ・ヴァンガードレン(25)▲ 
カデルに代わるBMCの若き新エース。2013ツールは期待外れに終わる。サムエルサンチェスのアシストも得て、今季は表彰台争いに絡めるか。

ヨーロッパカー : ピエール・ローラン(27)× 
表彰台を狙うには力不足。TTの弱さは否めない。山岳賞狙いに切り替わる?

ガーミン・シャープ : ライダー・ヘシェダル(33)×
2012年ジロ総合優勝も以後はグランツールで優勝争いには絡めず力不足を露呈。

ランプレ : ルイ・コスタ(27)△ 
アルカンシェルジャージ。アタッカーとしてステージ優勝を狙うか、あくまで総合を狙ってくるか。

モビスター : アレハンドロ・バルベルデ(33)△ 
粘りの走りが真骨頂も下降気味。エースとしてツールを走るのも今季が最後になるかもしれない。

チームスカイ : クリストファー・フルーム(27)◎ 
今季前哨戦では隙を見せるものの、得意のTTは他エースに比べて圧倒的だ。54Kmの個人TTで違いを見せつける。スカイ3連覇なるか。アシストのリッチ―・ポートも頼もしい。

ティンコフ・サクソ : アルベルト・コンタドール(31)◎ 
今季前哨戦で奮闘。登坂のキレ戻る。フルームを打ち破り総合優勝を手にすることができるか。豊富なアシスト陣も心強い。副官クロイッツィゲルは総合争いに絡める有力アシスト。他チームなら堂々のエースなのにな。

やはり今季のツールも総合優勝争いの軸はフルームとコンタドール。昨季はフルーム優勢の色合いが濃かったですが、今季の前哨戦の様子をみる限り、コンタドールの復調が著しく、久々のツール総合優勝に手が届くかもしれない。しかし、総合優勝を争うエースの中でフルームのTT能力の強さは圧倒的なんだな・・・。そんな2人の中にニバリがどれだけ絡めるか。最近のツールはウィギンスにしてもフルームにしても、序盤で差が付いてしまって、最後までその差が埋まらない、そんな盛り上がりに欠けるツールとなっています。今季は終盤まで接戦でもつれるかもしれません。そして、ステージ20、アップダウンの大きな54Kmの個人タイムトライアルでの走りに命運が左右される、そんなツールとなりそうです。となると、やはりフルームが来るという予想にしておきましょう。そうだ、トレックのアンディ・シュレクは今季どうなんだろうな。公式プログラムの中では意外にも高評価なのが驚き。

ポイント賞争いで優勢なのは、平坦ステージだけでなく、アップダウンのあるステージでも安定してポイントを稼げるペーターサガンが最有力。チームとしてもサガンのグリーンジャケットを全力アシストするだろうしトラブルがない限り間違いないという印象。

スプリントステージはオメガファルマ・クイックステップトレインの充実を得てカヴェンディッシュが輝きを取り戻すか。でも勢いなら完全にキッテルなんですけどね。カブとキッテルのスプリント争いも目が離せません。“ゴリラ”ことグライペルとロッソ・ベリソルトレインはその中でいくつ勝てるか。

おまけ
2014年主なステージレースの結果

ティレーノ〜アドリアティコ(3月)
個人総合成績
1位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
2位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
3位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ティンコフ・サクソ)
4位 ジャンクリストフ・ペロー(フランス、AG2Rラモンディアール)
5位 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレックファクトリーレーシング)
6位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
7位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、トレックファクトリーレーシング)
8位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
9位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
10位 ミケル・ニエベ(スペイン、チームスカイ)

ツール・ド・ロマンディ(4月)
個人総合成績
1位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
2位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
3位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)
4位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
5位 ヴィンツェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
6位 ベナト・インサウスティ(スペイン、モビスター)
7位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)
8位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
9位 ヘスス・ヘラーダ(スペイン、モビスター)
10位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)

バスク1周(4月)
1位 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)   21h09’11”
2位 ミカル・クウィアトコウスキー(オメガファルマ・クイックステップ)   +49”
3位 ジャン・クリストフ・ペロー(AG2R)   +1’04”
4位 サイモン・スピラック(カチューシャ)   +1’07”   
5位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)
6位 テジェイ・ヴァン・ガーデレン(BMC)   +1’56”
7位 カデル・エヴァンス(BMC)   
8位 ユーリ・トロフィモフ(カチューシャ)   +2’13”
9位 ティボー・ピノー(FDJ.fr)   +2’14”
10位 ワウト・ポエルス(オメガファルマ・クイックステップ)   +2’26”

ジロ・デ・イタリア(5月)
マリアローザ 個人総合成績
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファーマ・クイックステップ)
3位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)
4位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、AG2Rラモンディアール)
6位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
7位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
8位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシング)
9位 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)
10位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、トレックファクトリーレーシング)

ツアー・オブ・ターキー(5月)
マーク・カヴェンディッシュ4勝
エリア・ヴィヴィアーニ2勝

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(6月)
個人総合成績
1位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
3位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
4位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン)
5位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)
6位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ)
7位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
8位 ミケル・ニエベ(スペイン、チームスカイ)
9位 ダニエル・ナバーロ(スペイン、コフィディス)
10位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ)

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