大阪府能勢町のシンボル、樹齢1000年と言われる 「野間の大けやき」 です。今回紹介する峠は、この大けやきのある能勢町の野間から、豊能町の野間口を繋ぐ大阪府道4号茨木能勢線の 「野間峠」 です。
この地図は能勢町と豊能町を示すものですが、妙見山(660)、天台山(640)が立ち並ぶ、妙見山山塊を挟むようにR477とR423という2つの国道が南北を走っています。R477は能勢町を走りR423は東隣する豊能町を走っていますが、先述の妙見山山塊によって中央の連絡が遮られ、R477とR423を行き来する東西の交通は限られています。
今回の野間峠と、南方の箕面市止々呂美の住宅地と能勢町の東ときわ台という住宅地を繋ぐ道と、野間峠より北方にある「堀越峠」の3つの道路しかありません。止々呂美と東ときわ台の道は住宅地を繋ぐ道路の状況はよく分かりませんが、この府道4号線の野間峠が能勢町と豊能町とを繋ぐ重要な峠道であることは間違いがなさそうです。
しかし、ネットで野間峠を検索すると、野間峠周辺における心霊スポット的な情報が数多くヒットします。それらの情報によれば、夜間、不用意にこの府道を離れて山中に入ったりすることはもちろん、この道を走ることさえ避けた方が良さそうな気さえしてきます。当方霊感などありませんので、今回もそうした種のシグナルを感じることはありませんでしたが、霊山と呼ばれる妙見山の麓という場所柄、そうした事象があったとしても何ら不思議ではないという思いでいます。
こちらはルートラボのMAP
コース全体概略
始点 : 大阪府能勢町・大阪府道4号茨木能勢線、野間中交差点
終点 : 大阪府豊能町・大阪府道4号茨木能勢線、阪急バス「野間峠」停留所
距離 : 3.5km
平均斜度 : 6.5%
獲得標高 : 236m
ここがスタート地点の「野間中」交差点です。野間の大けやきのある場所からまっすぐ東へ向かった場所にあります。
道標の石碑がありました。「右に行くと妙見山」とありますね。豊能町から野間峠に至る道の起点は「妙見山口」交差点ですので、妙見山参りは向こう側から登るのが標準となっていたのでしょうか。無人の野菜販売所。これって外国人が日本に来てすごく驚くんですってね。
序盤は長閑な集落の脇を通っていく感じの道。勾配もまだまだゆっくりで。
右手に田園風景が広がります。左手は山の斜面になっていて景色は見えません。だんだんと勾配が出てきて、集落が低く見えてくるようになりました。
かなりぐいぐいと高度が上がって行きます。しかし斜度は10%弱くらいかな。一つ目のヘアピンカーブ。喫茶店があるところを180度ターンします。
もう眺望は見られず、木々に囲まれた道をゆったり登っていきます。登っていくと分岐があって右に行くと神社へ行くようですが、坂の勾配で鳥居の根本が見えません。
ヘアピンカーブが2つ重なった地点の1つ目。こういう区間はたいてい斜度が酷いことになっていますが、この峠道ではそんなこともなくゆったりと登っていくことが出来ます。
180度の折り返し道が2つ重なるコースを上から見るとこんな感じになります。その後、直線路を登って行きます。
ここで2回目のヘアピンカーブが2つ重なったコーナー(何か呼び方あるのかな?)の登場です。しかし、六甲の小笠峠の同じようなヘアピン2段重ねの道に比べると斜度はずっと楽。そしてトンネルが見えてきました。ゆったり登っているうちに「もうピーク?」という感じです。
野間からの登りですと、このトンネルの手前くらいが一番標高の高い所となっていますが、トンネルの向こうに阪急バスのバス停があって「野間峠」となっているので収まりが良い感じ。トンネルは下り坂です。トンネルを出ると妙見荘という温泉旅館があって、その先がすぐゴール。
阪急バスのバス停「野間峠」到着です。そして、ここが能勢妙見山の参詣道の入口ともなっています。背後の府道の山肌にはこの地に現れる霊たちの魂を鎮めるためのお地蔵さんが鎮座していました。
コース評価は暫時アップしたいと思います。